「人と関わることに、
 ぐったり疲れてしまいます…」

 
 
敏感で繊細な気質をお持ちの方の
お話を伺っていると、
 
このお悩みをお持ちのことが
多くあります。
 
 
こちらの記事でも書きましたが、
 


 
この「疲れる」という感覚、
 
敏感で繊細な気質を持っていない方や、
 
人と話すことでエネルギーを回復する
外向的な気質の方には
 
なかなか分かってもらえません。
 
 
 
外向的な気質を「良し」とする
現代の社会的な風潮もあいまって、
 
「人のことを気にしすぎ」とか
「あれこれ考えすぎ」とか
 
はたまた、
 
「気合が足りん」とか「根性なし」とか、
根性論的なことを言われて、
 
さらに疲れ果ててしまいます。
 
 
 
これが原因となって、
 
 
人との関わりが
嫌いになってしまうことも…。

 
 
 
しかし、なんと、
 
 
このような環境に置かれていても、
 
上手に荒波を乗りこなしている方が
少なからずいらっしゃる
んです。
 
 
 
今日は、
 
そんな荒波を乗りこなすヒントの
お話です。
 
 
 

目次

1 自分を責めていない
 
2 自分を知っている・知ろうとしている
 
3 今日からできる“小技”5選
  その1:“自分ルール”をつくる
  その2:休息時間を絶対確保
  その3:単純作業で体を動かす
  その4:自分との対話ノート
  その5:自分スイッチ

 
 

1 自分を責めていない

上手に乗りこなしている人は、
 
自分自身を
激しく責めることはほとんどありません。

 
 
 
例えば、
 
相手が不機嫌を丸出して、
厳しい言葉を投げかけられた時。
 
 
神経は高ぶり、
腹をたてることもありますが、
 
 
一旦それを受け取り、
 
持ち前の洞察力や想像力を駆使しながら、
 
相手が本当に言いたかったこと、
 
その人がそういう言い方をするに至った
経験まで思いを向けていきます。
 
 
その上で、
 
「そうだとしたら、
 自分が反省する点はここ」
 
と、焦点を絞り、
 
その点への対処だけを考えています。
 
 
自分の全部を責める必要が
ないんですね。
 
 
  
 
…こう書くと。
 
 
 
 
こんな疑問を持つ方が
いらっしゃるかもしれません。
 
 
 
「その洞察や想像、
 間違っているかもしれないじゃない?」

 
  
 
おっしゃるとおり。
 
 
合っているとは限りません。
 
 
でも、
 
合っているかどうかは、
あまり重要ではない
んです。
(実際は、
 的を射ていることが多いですが)
 
 
 
大事なのは、
 
神経の高ぶりが、
周囲との関係にマイナスに働かないよう
 
上手におさめていること。
 
 
 
HSPさんにとって、
 
自分が原因で、
周囲が不快な思いをすることは、
 
とても強いマイナスの刺激になり、
 
エネルギーを消耗して、
疲れ果ててしまいます。
 
 
だから、
 
それを避けるために、
 
周りにできる限り配慮したり、
 
過剰にガマンしたり
 
すべてを自分の責任として
背負ってしまったりするのですが、
 
 
実はこれも、
 
エネルギーをどんどん消耗して
疲れ果てる原因になります。

 
 
 
ガマンするでもなく、
自分の全部を否定し責めるでもなく、

今この瞬間に至らなかった点だけを
反省できるようにするために、

 
洞察力と想像力を
上手に活用しているんです。
 
  

2 自分を知っている・知ろうとしている

1 でも書きましたが、
 
HSPさんは、
 
自分が原因で他人を不快にさせないよう
周りに配慮し、
 
過剰なガマンなどにつながりがちです。
 
 
これが、
 
言いたいことが言えない
フラストレーションを抱えたり、
 
「自分がない人」という誤解を
与えてしまったりして、
 
辛さを生むことがあります。
 
  
 
うまく乗りこなしている人は、
 
相手への配慮もしますが、
 
同時に、
 
自分への配慮も
できる限りしようとしています。

 
 
 
日常の生活の中で、
 
 
「人との関わりの何に疲れやすいだろう?」
 
「どんな時に腹を立てやすいんだろう?」
 
「どんな時に自分を責めがちだろう?」
 
 
といった
自分の個性を自然と感じ取って、
 
自分の中にストック。
 
 
 
そして、
 
これらが、
過剰に神経を高ぶらせないよう、
 
持ち前の創造力を駆使して、
自分なりの技を編み出し
ます。
 
 
 
個性は個性として受け入れ、
無理して直そうとはせず、
  
 
人との関係の中で
大きな波風立てないようにするには、
 
どうしていくのがいいだろう?
 
 
と考えるんですね。
 
 
 
これはこれで、
「疲れる」ことも、確かにあります。
 
 
 
でも、
 
この「疲れ」は、
自分を消耗させるだけのものとは違い、
 
実りある「疲れ」。
 
 
うまく対処できたと感じた時には、
ちょっとした自信にもつながり、
 
次はどんな関わりができるだろう、と
 
楽しみになることすら
あるんです。
 
 

3 今日からできる“小技”5選

どちらのケースも、
一つ、共通しているのは、
 
 
エネルギーを消耗しすぎず、
枯渇させない

 
ということ。
 
 
 
普通に生活していても
エネルギー消耗が激しいHSPさんには、
 
特に大切なことです。
 
 
 
そこで、
 
日常生活の中で、
簡単に取り組めそうなことを
 
5つピックアップしてみました。
 
 
 
エネルギーの枯渇を防ぐだけで、
 
心が元気を取り戻し、
 
人と関わることへ
ポジティブに取り組めるようになる方も
 
いらっしゃいます。
 
 
 
ぜひ、参考にしてみてくださいね。
 
 
 

その1:“自分ルール”をつくる

いろんなことを深く考える傾向がある
HSPさんは、
 
決断や選択の場面でも、
あれこれ考えてしまって、
 
エネルギーの消耗してしまいます。
 
 
だから、
 
できるだけエネルギーを温存したいところ。
 
 
 
そこで、

日常の小さな決断や選択の中で、
「パターン化」しても差し支えないことは、
 
その都度考えなくても済むよう、
自分ルールを作っておく
のです。
 
 
例えば…
 
 ・こういう仕事の時に着ていく服はこれ
  (スティーブ・ジョブズや
   マーク・ザッカーバーグみたい^^)
 
 ・毎週◯曜日の晩御飯メニューはこれ
  (うちは、
   毎週金はカレーみたいな煮込みものです^^)

 
…など。
 
 
その都度ぐるぐる考えることがなくなって、
 
とても楽になります。
 
 
 

その2:休息時間を絶対確保

「睡眠は、毎日かならず6時間です。
 これを確保できれば、
 他人のきつい言葉にも、
 ちゃんと冷静に対処できるんです(笑)」
 
「お昼休みは、
 必ず20分お昼寝しています」
 
「ほんの10分でも、
 自分の好きなことをできる時間を
 確保しています」

 
 
こうおっしゃる方は結構多いです。
 
 
本当に考えたいことを考えられるだけの
エネルギーの余裕を持つためにも、
 
休息時間の確保は必須です。
 
 
眠ることが休息の方もいます。
 
一人で好きな本を読む時間が
何よりの休憩という方もいます。
 
 
 
あなただけの最高の休息の方法
ぜひ探してみてください。
 
 
 

その3:単純作業で体を動かす

その2とは真逆のように見えますが、
 
体を動かすことは、
頭や心を休めることにもつながります。
 
 
HSPさんの頭と心は、
 
「過去」を何度も反省したり、
 
「未来」への対処をあれこれ考えたり、と
 
「今ここ」にはない何かに
いつも忙しく働いていたりします。
 
 
だから、
 
「今ここ」に集中するだけで、
忙しい思考を止めることができ、
 
頭と心がとても軽くなるんです。
 
 
例えば…
 
 ・草むしり
 ・ガスレンジの掃除
 ・水泳、ジムトレーニング、ヨガなど
  自分のペースでできる運動
 ・吸う・吐くを意識して深呼吸

 
…など。
 
 
深呼吸は、
いつでもどこでもできますからオススメです。
 
お掃除系は、周りに喜んでもらえたりします^^
  
 
 

その4:自分との対話ノート

ガマンが重なって、
 
心の中に、
何か吐き出せないものがあったりすると、
 
それだけで、
心のエネルギーを消費します。
 
 
この吐き出せない何かを
自分と会話しながら書き出してみる
のが
 
自分との対話ノートです。
 
 
自問自答…と言ってしまえば
それまでですが、
 
意外なことに気づくことがとても多く、
 
自分の中にこんな答えがあったのかと、
びっくりすることが非常に多い
です。
 
 
誰に見せるわけでもありませんから、
 
心に浮かんだままに、
自由に書いていくのがコツ。
 
 
文字にするだけでも、
とても気持ちが軽くなります。
 
 
私もよくやっています^^
 
 
 

その5:自分スイッチ

これは
 
自分を切り替えるスイッチを持つ
 
というもの。
 
 
私もいつの間にか使っていましたし、
今も持っています^^
 
 
このお話は、
次のコラムでご紹介しますね。
 

 
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人と関わるだけで疲れてしまう…
 
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