「また、叱られるんじゃないか…」
 
「こんなこともできないなんて、恥ずかしい…」
 
 
カウンセリングやキャリアコンサルティングを
受けたいと思った時、
 
こんな思いがよぎることがあります。
 
 
HSPの方は、特に、
 
できない人とレッテルを貼られ、
そういう人としてカテゴリ分けされて、
 
叱られたりけなされたりすることが
多いですし、

そんな自分を責め続けてきていますから、
 
 
こう思うことも無理ありません。
 
 
 
でも、どうか安心してください。
 
この相談室では、
 
あなたがお話してくださったことを、
いきなり責めたり叱ったりすることは
ありません。

 
 
 
それは、なぜか?
 
 
 
 
レッテルやカテゴリ分け、先入観というものが、
 
あなたから、大切なものを
奪ってしまうからです

  
 
 

 
 

 

1 レッテル、カテゴリ分け、先入観が奪うもの

自分がどう頑張っても、
 
どうしてもうまくいかないことや
失敗してしまうことって
 
あります。
 
 
私にもありました。
 
会社員時代、
どんなに努力しても上手にできない、
そんな不得手な分野を担当することに
なりました。
 
当然、失敗続き。
 

自分でも自覚していますから、
 
上手にできる誰かの
協力を得たかったのですが、
それも許されず、
 
ひとり、努力と試行錯誤を繰り返すけれど、
下手っぴなまま。
 
 
そのうち、
 
「あいつはこんなこともできない」
 
と言われるようになり、
 

そういうカテゴリの人間に分類され、
そういった先入観で、
 
人から接せられるようになりました。
 
 
私にだけではなく、

周りでも同じようなことが
起こっています。
 
 
仕事に限らず、日常の生活の中でも、
大なり小なり起こりることではないでしょうか。
 
 
 
これって、実はとても怖いこと
 
 
なにが怖いかというと、
大きく分けて2つあります。
 
 
 
一つは、
 
人の一部分だけで、その人の全体が
イメージ付けられてしまうこと。

 
 
うまくできない、っていうのは
目立ちますから、
それが、その人のイメージになります。
 
そして、レッテルが貼られます。
 
会ったことも話したこともない人でも、
噂で聞いたレッテルから
その人をイメージできてしまいますから、
 
うまくできない部分のマイナスイメージが、
その人の評判になっていきます。
 
 
 
でも。
 
 
もっと怖いのは、もう一つの方。
 
 
それは、
 
できない人と言われ、
そう扱われ続けることで、
 
その人自身が、
それにふさわしい振る舞いを
するようになってしまうこと。

 
 
立ち直ろうとする心のエネルギーが
次第に奪われ、
 
名誉挽回の思いも、
幸せになる気力も、
 
失ってしまう
のです。
 
 

 

2 レッテルやカテゴリ分け、先入観にもメリットがある

実は、レッテルやカテゴリ分け、先入観にも、
メリットがあります。
 
 
◯初めて会う人がどんな人かを
 あらかじめイメージできることで、
 ある程度の心の準備ができる。
 
◯今まで出会った人を
 自分の中でカテゴリ分けしておくことで、
 似たような雰囲気の人への接し方を
 一から探らなくても済む。
 
◯「こういう雰囲気の人や場所は怖い」という
 先入観を持っていると、
 いたずらに危険に踏み込むことがない。
 
 
つまり、効率的、なんです。
 
 
初対面の人を、
いちいち一から探っていたのでは、
 
労力がかかりすぎて疲れてしまいますから。
 
 
だから、使われるし、
使うこと自体も、悪いことではありません。
 
 
でも、それが、
 
その人にどんな影響を与えるかも、
ちゃんと知っていないといけない。

 
 
相談の場では、特にそう。
 
 
勇気を出して相談に来たのに、
 
初対面の人に、いきなり同じことで、
責められ叱られてしまったら。
 
 
どんな気持ちになるか、想像に難くありませんから…。
 

 

 

3 “まわりの期待どおりの人”ではなく“あなた自身”になる

あなたは、きっと、
 
レッテルのとおりの人になりたくて
相談しようと思ったのではないと思います。
 
だから、私も、
最初から叱ったりすることはしません。
 
 
でも、もしかすると、
 
お話をしていく中で、
アドバイスをするかもしれません。
 
 
あなたの特性を活かすコツとか、
 
気持ちがラクになる
物事の捉え方や考え方のヒントとか。
 
 
話し方や伝え方の練習をすることも
あるかもしれません。
 
 
でも、これも、
 
あなたが自分でやってみて、
もし、合わないと感じたら、

「合わない」とはっきり言っていただいて
いいんです。
 
 
私は、あなたに、
 
“私が期待するとおりの人”になることを
求めているのではありません。

 
 
あなたが、
 
辛さや苦しさを軽くできる方法を、
見つけるお手伝いをしたい
のです。
 
 
 
HSPを提唱したエレイン・N・アーロン博士は、
著書の中で、こんなことをおっしゃっています。

ここで注意してほしいのは、理想的なHSP像を自分に課すことは「解放」ではないということだ。「解放」とは「自分が誰なのか」を見つけることであり、「まわりの人が期待するあなたの姿」になることではないのだから。

「ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ。」エレイン・N・アーロン著、富田香里訳、SBクリエイティブ株式会社、2016年第8刷

(「解放」とは、周りのニーズに振り回されがちなHSPの人にが、周りの人の声ではなく自分の内なる声に耳を傾け、「自分が誰なのか」を見つけること)
 
 
これは、HSPの仕事についての章の一節です。
 

私は、これは、
仕事に限ったことではないと感じています。

「まわりの人が期待するあなたの姿」になることを
求めすぎないでほしいです。
 
 
 
 
敏感で繊細なあなたが、社会の中で、
少しずつでも生きやすくなれるよう、
 
相談の時間を
大切にしていきたいと思っています。
 

 
 
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自分のことを話したい、聴いて欲しい。
でも、やっぱり不安なあなたへ。
 
まずは、おためしカウンセリングがおすすめです。

 
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