「本当の自分」を伝えるって言っても、
それが、ハードル高いんです!

 
 
こちらのコラムで、
本当の自分を伝えることも大事とお伝えしたところ、
 
こんなお声が聞こえてきました。

 
ハードルが高い…こう感じるHSPさん、多いと思います。
 
 
だからガマンしたほうがまだ…。
 
 
 
でも、実際は、
 
「相手に合わせてばかりでは、
 この先しんどい…」

 
ということも、多いのでは…?
 
 
 
自分を伝えたい。
でも怖い。
 
 
 
そんな、心の内を紐解きながら、
一歩を踏み出した実話をご紹介します。
 
 

 
  

1 なぜ怖い?(1)「未来」への不安

HSPさんは、
 
相手の反応を敏感に感じ取り、
それを深く処理します。
 
共感力も高く、気配り上手ですから、
 
自分が配慮に欠けていないか、
自分が不愉快な気持ちにさせていないか、など
 
たくさんのことを自動的に考えます。
 
 
これらが強い刺激になって、
神経が高ぶっていきます。
 
 
HSPさんが
本当の自分を伝えることを躊躇する理由は、
 
この辺りにあります。
 
  
 
一つは、
 
本当の自分を伝えることで、
相手が不愉快になったら…

 
という思い。
 
 
HSPさんは、争いや諍いが苦手。
 
さらに神経を高ぶらせる
強い刺激になるからです。
 
 
 
だから、
 
自分が、争いや不愉快の種になるくらいなら、
ガマンしたほうがいい
 
と思ってしまいます。
 
 
「未来」が足を止めさせるのです。
 
 
 
そして、もう一つ。
 
自分を伝えることをためらう理由があります。
 
 

2 なぜ怖い?(2)「過去」の恐怖

それは、
 
自分を抑えられなくなることがあると、
知っているから。

 
 
HSPさんは、確かに、
とても共感力が高くて、気配り上手です。
 
 
でも、
 
 
刺激によって神経が高ぶりすぎて、
自分に余裕がなくなると、
 
これができなくなってしまうことがある
んです。
 
 
もういっぱいいっぱいなのに、
 
休むことも逃げることもできないと、
 
突然、
感情を爆発させてしまうことがあります。
 
もしくは、逆に、
感情を押しこめ鬱っぽくなってしまうことも。
 
 
 
刺激は、不快なものに限りません。
 
嬉しい、楽しい、といった刺激も同じ。
 
 
自分のことを認めてくれて、
とても気持ち良く話させてくれたりすると、

つい、自分のことばかりを話して、
止まらなくなってしまったりします。
 
 
 
そして、HSPさんは、
 
どちらの場合でも、
 
後になって、
 
相手を傷つけてしまった、
相手への配慮が足りなかった、と
 
悲しくなり、恥ずかしくなり、
自分を激しく責めてしまいます。
 
 
これが、とてつもなく辛いんです。
 
 
これを知っているから、繰り返したくない。
 
「過去」が足を止めさせるのです。
 
 

3 「過去」の延長線が「未来」じゃないお話

最初からガマンしたほうが楽
 
という思いの裏には、
 
 
相手を不快にさせたくない。
自分もまた辛い思いはしたくないという、
 
敏感で繊細な思いがあります。
 
 
そして、これは、
 
「未来」や「過去」が、
「今」を進む足を止めている

 
とも言えると、思うんです。
 
 
 
だから。
 
 
 
「今」この時を、
大事にすることを考えてみましょう。
 
 
「今」、伝えたくないならそれもアリ。
無理をしない。
 
でも、
 
伝えたいなら、
(もしくは、配慮の余裕がなくて
 つい言っちゃったなら^^;)
 
「未来」でも「過去」でもない、
「今」を確かめる勇気を持ってみる。
 
 
 
以前、こんなことがありました。
 
 
ある時、ある職場で、
 
とあるPRポスターをめぐって
表現の議論をしていました。
 
 
いろいろと考えすぎてしまう私。
 
 
ある一つの言葉に、
 
それを目にする人が
どんな気持ちになるだろう、
 
この言葉はまずいよね、など
 
次から次へと頭の中に浮かんできて、
 
なかなか納得できずにいました。
 
 
そして、
 
「なんでこんなことも、
 予測できないんだろう…」

 
というフラストレーションから、
つい、
 
「これ、お客様が見たら、
 不快になると思うんですが」
 
って、言っちゃったんです。
 
 
 
過去に、同じようなシチュエーションで
 
「心配しすぎ!考えすぎ!」
 
って怒られたことがありましたから、
 
 
あー…またやっちゃった…
 
 
って、内心アタマを抱えました。
 
 
 
でも、言っちゃったもんは仕方ない。
 
 
勇気をふりしぼって(しぼりつくした…)、
 
 
「…ていう先々のことが、
 どうにも気になってしょうがないんです」

 
って、
自分のことを正直に伝えてみました。
 
 
 
今回も、呆れられて怒られるだろうと
びくびくしていたら。
 
 
 
意外や意外。
 
 
 
「確かに…。
 そこまで気づかなかった!」

 
 
という反応。

  
そして。
 
 
「自分でも、めんどくさい性格だなぁ…って、
 思ってます」

 
  
って、再び正直に伝えてみたら、
 
 
「いやいや…
 僕らは全然気づかないから、
 その力、欲しいなぁ…

 
結局、
 
「気づけない人ばっかりだったら、
 ここ、破綻するねー(笑)」

 
「それぞれの個性って、大事だよね」
 
という話に落ち着いて、
議論継続…となりました。
 
  
 
懸念していた「未来」とも、
恐れていた「過去」とも、
違う「今」が訪れることもある。

 
 
しんどいばかりじゃないってことが、
身にしみたお話です。
 
勇気を持つのも、悪くないものです^^
 
  
****************************
 
自分を伝えたいけれど、
どう伝えていいかわからない、
 
悲しい反応が返ってきた時に、
一人では耐えられないかも…と思ったら、
 
お気軽にご相談ください。

 
ご予約はこちらから